2019年!令和元年、今年も近づいて来ました『七夕』!

引用元:https://www.dazaifu.org
7月7日、1年に一度だけ天の川で彦星と織姫が出会える日。私達は、五色の短冊へ願い事を書き、笹や竹に飾り物と一緒に括り付けお祈りをする日ですよね。しかしあなたは、由来や物語の意味をご存ですか?保育園や幼稚園の保育士さん達ならご存知の方も多いでしょうが、最近では高齢者の介護施設でも季節ごとのレクリエーションで七夕会を企画されていると思います。そこで介護士さんに耳寄りの情報をお伝えしたいと思います。そしてまだ意味を知らない保育士さんも一緒に見てくださいね。
Contents
七夕のとは
七夕(たなばた)とは、中国大陸、日本、韓国、台湾、ベトナムなどアジア諸国における節句、節日の一つで、五節句の一つにも数えらています。
漢 名 | 日 付 | 和 名 | 節句料理 |
人日(じんじつ) | 1月7日 | 七草の節句 | 七草粥 |
上巳(じょうし) | 3月3日 | 桃の節句・雛祭 | 菱餅や白酒など |
端午(たんご) | 5月5日 | 菖蒲の節句 菖蒲酒 | 菖蒲湯の習俗あり。関東では柏餅、中国や関西ではちまき |
七夕(しちせき) | 7月7日 | 七夕(たなばた) | 裁縫の上達を願い素麺が食される |
重陽(ちょうよう) | 9月9日 | 菊の節句 | 菊を浮かべた酒など |
へー、七夕も節句の一つだったんですね!そして1月7日の七草粥や3月3日のひな祭り、5月5日の端午の節句はメディアなどでも取り上げられますが、9月9日の菊の節句はあまり聞かないですよね??、あなたはご存知でしたか?私は知りませんでした( ゚д゚ )
七夕の由来は3つから
諸説色々とありますが、大きく3つにまとめられます。
- 織姫と彦星の七夕伝説
- 日本古来の神事「棚機」(たなばた)
- 中国伝来の「乞功奠」(きこうてん)

引用元:http://www.worldfolksong.com/
織姫と彦星の七夕伝説
「織姫と彦星の七夕伝説」は中国から伝わった伝説で、あなたもご存知で誰もが一度は聞いたことがあるお話だと思います。地域によって話されている内容は多少違うのかもしれませんが、一番有名なものを詳しく簡単に紹介しますね。
昔中国には、全てを支配する天の神「天帝」がおり、その娘を「織姫」といいました。織姫は機織りもお裁縫も上手で、とっても働き者で神様の着る服をつくる仕事をしていました。
毎日しっかり働いてくれて、しかも出来上がった織物はどれも美しいので自慢の娘でしたが年頃の娘が働いてばかり…というのが少し可哀相だと思っていました。そんなとき、「彦星」という働き者の好青年に出会いました。彦星は毎日しっかり牛の世話をしてる働き者であった為、天帝は彦星と娘の織姫に結婚を勧めました。
あっと言う間に二人は意気投合、織姫と彦星は結婚して仲良く暮らしますが、今まで働き詰めであった二人は、毎日が楽しく過ごしましたが気づけば遊んでばかり!織姫は機を織らなくなり、彦星は牛の世話をしなくなりました。
天帝が見かねて仕事をするように、と注意しても「分かりました」「明日からやります」と返事をするばかりで一向に働こうとしません。
とうとう神様の服はボロボロになり、牛は痩せて病気になってしまいました。そんな状況に怒った天帝は、織姫を川の西側、彦星は川の東側、と川をはさんで離れ離れにし二度と会えないようにしました。
織姫は悲しんで毎日泣くばかり、彦星も家に閉じこもるようになりました。仕事をしない二人に天帝も困ってしまいます。しかしまた二人を元に戻しても、また遊んで暮らすかもしれないと心配した天帝は、「昔のようにしっかり働くのなら、1年に1度、7月7日の夜にだけ会ってもよい」といいました。
それからの織姫と彦星は、7月7日の夜に会えることを楽しみにしてまたしっかり働くようになりましたとさぁ、、、。
うわ~~、働かないのも悪いですが、夫婦が1年に1度しか会えないなんて酷いですねよ!現代の単身赴任より悪いかも、、、あなたなら我慢できますか?私は無理かな、、、一生懸命働こ。
日本古来の神事「棚機」(たなばた)
神様に着物を捧げる神事を7月7日に行われていました。この神様へ捧げる着物を織る、織り機のことを「棚機」(たなばた)と読みます。そこから「棚機」が「七夕」に変わったとされています。
また七夕飾りの由来は、平安時代に宮廷の女性たちが、針仕事の上達を願い、針に5色の美しい糸を通して7月7日の夜に7本づつヒサギの葉に刺して神様に捧げた事とされてます。今では永い時を経て、不思議な力があり神様が宿ると言われる、笹や竹に願い事の短冊や、色きらびやかな飾りを一緒に飾るようになりました。
中国伝来の「乞功奠」(きこうてん)
乞巧奠(きこうでん)とは、中国の行事です。7月7日に織女星(しょくじょせい)に祈ることで、機織りや裁縫が上達するように祈った風習が乞巧奠です。
- 乞(き) :乞う(ねがう)
- 巧(こう):巧みになる(上手くな)
- 奠(でん):奠(祀る(神をあがめる))
と言う意味があるようです。そしてこの時に祈っていた織女星こそ織姫のベガのことを指していて、この乞巧奠が日本に伝わったことが由来になったとも言われています。
七夕の物語のおすすめ絵本や紙芝居
おすすめ絵本
たなばたものがたり
- 七夕伝説についてわかりやすく書かれた絵本です。
- オーソドックスな七夕の物語で、子供たちに七夕を説明するのに最適な絵本で、大人も知らなかった七夕伝説の詳しく分かります。
- 3歳以上向けですからもちろん、改めて高齢者向けにもピッタリ
たなばたウキウキねがいごとの日!
- ちょっと思考を変えた七夕物語、たぬきのポコくんときつねのキコちゃんを織姫と彦星に見立てたお話です。
- 七夕の由来や七夕飾り、星座の話なども紹介されていて七夕への理解も深まる絵本です。
- カラフルでポップな絵が可愛いです。
たなばたバス
- 幼稚園で人気の七夕絵本。
- ただお話を読んで聞くだけではなく、一緒に声を出したり体を使ったりと目いっぱい楽しめる参加型の絵本です。
- 幼稚園での七夕イベントでも盛り上がる絵本ですので、高齢者向けにアレンジすればレクリエーションに使えます。
なぜ七夕にささかざりをするの?
- 七夕のお話はなんとなく知っていても、なぜ笹を飾るのか詳しい部分まで知らない方は多いはず!
- 大人でも「なるほど!」と納得し理解が深まる紙芝居です。
- 七夕伝説から笹飾りをする意味までをわかりやすく説明していますので高齢者向けの紙芝居です。
七夕の由来や物語の伝え方の学び
- 七夕は5節句の一つだった
- 七夕の由来は3つ
- 一つめ、あなたも知ってる織姫と彦星の物語
- 二つめ、日本の神事。神様へ着物を捧げる日
- 三つ目、中国の行事。機織りの上達を祈る日
- 七夕の絵本や紙芝居は沢山ある

引用元:https://www.my-kaigo.com
七夕とは?から見てきましたが、改めて七夕の由来を知っていただけましたか?それにしても改めて見てみると、、、彦星と織姫さんが1年に1度しか会えないなんて可愛そうですよね!しかも7月7日が晴れなければ天の川が見えませんから、会えないってことですよね?!そんなの残酷すぎます!だからあなたも今から「てるてる坊主」つくって晴れを祈りましょう!
高齢者はだんだんと、聞き取り能力も衰えて来ますから、子ども向けの絵本や紙芝居を使って、ゆっくりと読み聞かせしてあげると喜ばれると思いますよ、ぜひ参考にしてください。
ではこの辺で、お読み頂きありがとうございます。